タゴサクぐずぐず読書

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ディック・フランシスを全て再読したくなった ②

 前回、早川書房を知らなかったと書いてしまいましたが、これは間違いでした。2003年6月に、椎名誠『みるなの木』を読んでいたので、これが初のハヤカワ文庫です。訂正します。

 当時を振り返ると、急にいろいろと思い出してしまうものですね。

 D・フランシスの『興奮』は、我が人生初の「ハヤカワ・ミステリ文庫」でした。HMとかhとかの英文字が背表紙にあって、珍しい物を見た感がありましたね。

 

 ↑ちなみにこの本は傑作短編集です。ややSFマニア向けではありますが。

 

 さて、本日2022年7月22日ですが、2003年7月末に初めてフランシスの本を手に取った店に行くべく、自転車でフラッと出かけました。

 できたらフランシスの文庫本が手元にあると再現感が増すので、途中のブックオフに寄るが1冊もなく、川口の古本市場に寄ってみました。この店は周囲に歩道がないので行きにくい…と思いきや数年ぶりに来てみると歩道ができてました。

 そしてなんと1冊だけ発見。『本命』は翻訳ではシリーズ通算4冊目ですが、フランシスのデビュー作ですね。個人的感想では星3と4の中間と言ったところでしたが、19年ぶりで懐かしい。

 しかもこの装丁は山野部進さんのもの。辰巳四郎版しか持ってなかったので、これは初めて見ました。まあ別にコレクターじゃないのでね。

 

 そしてBステーションに到着。19年前にフランシスを買った店です。まさかまだ営業してるとは思いもよらず。川口は隣市なのに、最近じゃあほとんど立ち寄らないのですね。なにもないし…。

 そして懐かしさに胸を弾ませて入店…

 くっさ!! 猛烈なタバコの臭いです。これ従業員は病気になるんじゃないのかな。とても何かを買う気になりません。

  この一番右奥のスペース、上から2段目にあったような記憶があったんですけど、棚のサイズが単行本用だからおかしいか。いや、19年も経てば移動があったのかもしれませんが、もし動いてないなら右から2番目の棚に有ったのかも知れませんね。まあそこまで記憶にあるはずもなく…。

 海外小説はほとんど売っていなかったので、何も買わずに退出。

 ここですここです。19年前にこのベンチで『興奮』を読んだのです。冒頭の20ページほどを読んで休憩が終わりそうだったので会社に戻ったはずでした。

 さっき買った『本命』で再現しようにも日差しで眩しいのと暑いので1ページだけ読んで帰宅。19年前は曇っていたのかな。

 いやあ、なにもかもが懐かしかったです。もうここに行くことはないだろうなあ。