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ディック・フランシスを全巻再読したくなって来た ①

 あれは2003年7月24日だったと思う。当時は川口に勤めていて、職場になんだか居場所がなくて昼休みは会社を飛び出して自転車でフラフラしていた。若く体力があったからできたことだ。

 その日、たまたま入った中古ショップでディック・フランシスの文庫本を見つけた。

 『興奮』というタイトルだった。

 

 まず早川書房と言うものを聞いたことがなかった。そして競馬シリーズというのも不安だった。競馬のことは何もわからない。いや、そもそも海外の小説すら読んだことがなかった。

 だけど当時敬愛していたと言っていいほどのめり込んでいた、カヌーイスト野田知佑さんという方がいて(今年亡くなりました)、そのエッセイに「フランシスを原書で読んで、書評家北上次郎に自慢してやろうと思う」といったくだりがあったので印象に残っていたのだ。

 競馬に詳しくなくても読めるということは、おそらく北上次郎の評で読んでいたと思う。

 ちなみにフランシスの本が3冊あった気がする。うろ覚えなのだが。

 とりあえず興奮だけ1冊買って、近くの公園で読み始めた。暑い日だったと思う。当時は日記をつけていたので日付をなんとなく覚えている。27日に読み終えたはずで、とても面白かったと書いている。

 これが私が翻訳小説にズブズブはまっていく始まりの1冊だった。

 その中古ショップはさすがにもうないだろうと思ってたら、これっぽい! まだあるのか。週末に見てきます。