タゴサクぐずぐず読書

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秋本治の仕事術

 

 

 戸田のブックオフで520円で売られていて、ずっと気になっていたのだけど最近売り切れちゃった。そうなるとますます欲しくなる。楽天電子書籍で書いました。

 ってか1000円以上出して買うならブックオフで買いなさいっての。こういうところが私のだめなところ。

 中学時代にジャンプを読んでいたのだけど、正直こち亀はあまりちゃんと読んでなかったのですが、実は去年入院した際に、共用スペースにあった本にこち亀があったので手に取ったのです。あれはコンビニにあるタイプの本なのかな。漫画は買わないのでわからないのですけど。

 手術後で暗い気分になっていたときに楽しく読んだので、ちょっと両さんに救われたかんじがしました。

 その縁(?)で今回はこの本を手に取りました。

 読んだ感じでは実用書というよりはエッセイの感触でした。こち亀の初期の画風について、下町を舞台にしていった変遷など裏話が面白い。でもビジネスパーソンに参考になる箇所はないかも。あまりに常人とは感覚がかけ離れてます。

 だってスケジュールを管理して仕事を早く終わらせる理由がもっと漫画を描きたいから、って。ねえ。凄すぎでしょう。

 秋本さんはアクロバティックなコースを進んだのではなく、ただひたすら長距離を楽しく歩んだ(それが難しい)偉大な記録保持者という感じでした。

 そもそも秋本さん本人が、もう何を話していいかわからないような感じで書かれているのがむしろ好感しかない。

 たまにKindleを渉猟していると、作家でもないのに「小説の書き方講座」みたいなものを出してる人がけっこういるんです。階段を10段登っただけで下を見て説教を始めちゃうんですよね。でもそれって下しか見えてないんですよ。だから成功しないんです。

 本当に高みに登っちゃう人は、自分が登り続けるのに夢中で他人になにか余計なことを教えている暇はないのかもしれませんね。