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ロリコンは恥ずかしいことではなかった時代が…

 今日もKindleを適当に漁っていたら、なかなか興味深い記述にぶち当たった。

 

 

 

「他にも、この十数年で人々の意識が大きく変化したため、解説がないと若い世代には理解できないであろうと思われるのは、ロリータ本がどうこうというくだりである。一九八〇年代の出版界では美少女ヌード写真集がブームだったのだ。もちろん当時は違法なんかじゃなく、ごく普通に一般書店で売られていた。僕も石川洋司の『妖精ソフィ』(毎日新聞社)や『まだ、少女』(辰巳出版)を見て、その美しさに心酔して以来、沢渡朔ジャン・ルイ・ミシェル、ジャック・ブールブーロンなどの写真集を買いまくったもんである(清岡純子はあまり好きじゃなかった)。  また、八〇年代の SFやアニメのファンダム(ファン活動の世界)においては、カリスマである吾妻ひでおのマンガの影響などもあって、ロリコンであることが一種のステータスでさえあった。『超時空要塞マクロス』(八二年)には「ワレラ」「ロリー」「コンダ」という三人組のキャラクターが出てきたぐらいで、当時は「美少女が好きだ」とか「ロリコンだ」と公言することは、ちっとも恥ずかしいことではなかったのだ。  その状況ががらっと変わったのが、文中で「最近はアホな奴がいたおかげで」と書かれている、八九年に逮捕された連続幼女殺害犯・宮崎勤の事件である。彼がロリコンでアニメファンであったことが報じられると、ロリコンやアニメファンであること自体が危険で忌まわしいことであるかのような風潮が、あっという間に世間に広まってしまった。」

—『宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?』山本 弘著
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 私、ちょうど宮崎の被害者と同い年くらいだったと思います。あれは子供の心にはとても衝撃的でして、夢にうなされたくらいでした。

 私、人を裁く立場でもないですし、ロリコンの是非は置いておいて、当時の記録として読んでおきましょう。

 90年代大ヒット漫画「スラムダンク」では、女子小中学生の写真を持っていた男に対して主人公桜木花道は「お前ロリコンだったのか…近寄るな」というセリフがあった記憶がありますが、宮崎事件がなかったらまた違った描写だったんでしょうかね。